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閲覧してくださる方の中には、そこそこギターが弾ける方、もしくはかなり弾き慣れている方もいらっしゃるでしょう。
というわけで、今回は何をお話したいかと申しますと・・・"ストローク(バッキング・カッティング)"です。
一見、一番(フレーズやアドリブなどに比べると)簡単そうに見えるストロークですが、なかなか奥が深い。
上手に弾こうと思うと、なかなか弾けていないものです。その深さをご説明しましょう。
エレキギターの場合、エフェクターによっては音の響きが調節されるものもあり、あまり感じないかも知れませんが、アコースティックギターの場合は(録音などをしてみると)その差・違いが如実に出ます。
ストロークの強弱にバラつきが出ているのを感じるのです(上達すればするほど聴覚も上達していますから)。
本当に上手いギターは、簡単なフレーズやストロークでさえ『音色が歌って』います。『音色が語りかけて』います。特にプロのシンガーソングライターの方が弾くギターは(簡単そうに弾いてるのに)実はバランスの良いギターであることも多いです。
ある程度弾けて、中級(くらいのレベルになれたかな)というくらいになると、『ストロークなんて・・・』と、ちょっと(基本テクを)下に見ていい加減に弾く時期は必ずといっていいほど生まれます。そういう時期はできればないほうがいいでしょう。国民的に売れている、あるバンドのギタリストはメトロノームを使って、ストロークだけで何時間も弾くといいます。ダウンストロークだけで1時間、アップストロークだけで1時間ということも少なくないそうです。
『プロって厳しいんだな』『音楽って深いんだな』
そんな感想を皆さんも抱いたのではないでしょうか。客観的に自分の演奏を聴いてみる大切さ。基本に忠実であり続けることの難しさ。そして大切さ・・・上達すればするほど、実は一流のギタリストは基本に忠実なのです。