何の考えもなく、ただ音を出すという瞬間を君の人生に作ってはいけない。たとえ音階練習であっても、そこに音楽があると信じ、音楽を作りなさい。
(藤野栄介氏著:指揮者の知恵 (学研新書)より)
藤野栄介氏は、エルミタージュ音楽財団のエグゼクティブディレクターであり、ノーザン・フラワーズ(ロシア)国際音楽祭総監督でもあります。
この言葉の中に、音楽と人生との共通点(人間が編み出したものである以上、すべてつながっているものですが)をしみじみと感じます。
私たちが楽器(ギター)を始める動機は人それぞれ...その中で必ずやることになる"音階練習(基礎)"。
それを淡々とこなすのか、その中に音楽を見出すのか...で、その音を奏でる感性や雰囲気が変わってくるのだという風に私は受け止めました。皆さんはどうでしょう。
楽器のみならず、一つのことに習熟していくと二手に分かれます。
『慣れや勢いで演奏するようになる』か『一音一音を大事にするようになる』か...
良い音を奏でるためには、後者でありたいものですね。
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