歌の力...東日本大震災を受けて、多くの歌手(プロアマ問わず)が悩んでいるのを見聞きする機会が多いです。
一流アーティストでさえ、『今、歌っている場合だろうか...』と思い悩み続けているという。
阪神淡路大震災で、『ライフライン以外で今、一番必要なものとは何か?』という質問に対し、もっとも多かった答えが"音楽(歌)"だったという。
その情報も手伝ってか、『俺達・私達は間違っていないんだ』と、音楽関係者も更に音楽活動に励むことが(ようやく)出来ているというのが実情です。
そんな毎日の中、私は『歌を作ってみました。聴いてみてください』というメールを頂くことがあります。
私はプロデューサーでも何でもありませんが(笑)一応は聴かせて頂いております。
でもね、最近、その作った歌に説明を加えてくる人も少なくない...それは残念なことです。
歌は説明ではない。歌は誰かを説得するものではない...僕が以前、あるアーティストに教わった言葉です。
『説明する想いがあるなら、その分歌に込めよ!』
そういうことなのだと私は解釈しております。
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あるイベントライブの時に、すでにCDデビューを果たしている女性歌手がいました。
彼女の出番を終え、イベントの終盤に『もう一度(すでに歌っている歌を)歌いたい』と、歌うことになりました。
『さっきの(自分の歌が)納得いかないから』ということが理由です。
でもそれはプロ失格を意味します。ライブで歌い直し...途中で何らかのトラブルがあった場合は許されますが、キッチリ歌ったあとに歌い直すのはお客さんに失礼です。
『どうしてあの時に、しっかり歌えなかったんだろう...』
彼女がプロであれば、その悔しい想いを家に持ち帰るべきでした。
それを体験とし、次のステージへステップアップして欲しかったです。それから数年経ちますが、彼女のステージを観る機会はなくなりました。
上手い下手、歌の評価はしょうがないとしても、歌に想いを込めることがどれだけ大切か...日々学ぶことが多いです。
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