~サムピックと使った場合と使わない場合の音の違い~
サムピック...親指に装着する形のピックで、普通のフラットピックよりやや硬めに出来ています。
それゆえ、フィンガリングの際には嫌ってつけない人も少なくありません。
それはそれで良いのです...が、音のバランス、質に問題が出てきます。
スリーフィンガーピッキングや、アルペジオの際、親指では太い弦を中心に弾きます。
つまり「親指が低音を担当」します。
そして、そのほかの指(たいていは爪を伸ばしています)が「高音を担当」します。
録音をしてみるとわかるのですが、サムピックをつけないで弾いてみると高音ばかりが強調されます。
親指(爪を伸ばしていない状態)で低音部を弾いても、タッチがマイルドになってしまうので、耳に届かない音となっていまうのです。
▽それを改善するために、
◎親指の爪も伸ばす。
◎サムピックをつけて演奏する。
のどちらかを選択する必要があります。
また、フラットピックを指ではさんで持ち、フィンガリングを行うという方法もありますが、これは上級者の発想。かなり練習が必要です。
(バランス的には良いですが)
サムピックも使い慣れてくると、他の音とのバランスを考えたフィンガリング(タッチ)ができるようになって来ます。アコースティックギターならではの柔らかい感じが出るようになるのです。
「どうしてもサムピックは使いづらい」という方は、紙やすりで少しだけ大きさや厚さを調整してみてください。かなり使いやすくなります。
▽サムピックのポピュラーなタイプ、Jim Dunlop(ジム・ダンロップ)のサムピック。
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