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2012年1月アーカイブ

音楽、楽器、テクニック、知識を学んでいく上で、独学だとどうしても偏ってしまう傾向にあります。

いわゆる「自己流」というもの。

アマチュアで、もしくは趣味で「○○(曲名)だけ弾ければいい」 とか、

「○○(アーティスト名)の曲が弾ければいい」というだけの方ならそれでも良いのですが、

「プロになりたい」 とか、 「テクニックを常に向上させていきたい」という方にとっては、自己流を続けると後々大きな壁を作ってしまうことになります。

「○○(アーティスト名)に憧れて、プロになろうと思った」という方は特に、そのアーティストの楽曲のカバーを学ぶことから入ってしまうので、オリジナルを作っても、その「憧れのアーティストっぽい曲」になってしまいがちになります。

つまり、「憧れのアーティストの曲のメロディやコード進行、歌い方、演奏法が似てきてしまう」ということも往々にしてあるのです。

そこで、複数のアーティストの楽曲に挑戦してみるとか、ジャンルのことなる楽曲を学んでみるという「視野を広げる作業」も大切になって来ます。

もちろん、あらかじめ最初は基本的な知識やテクニックも習得しておくことも必要です(基本コード(コード進行パターン含む)や指の使い方、音階など)。

▼一流アーティストでも自己流は危険!?

ある雑誌で、奥田民生とスピッツが対談していたのですが、そこで「悪い熟成」という話が出てきました。

バンドで自己流を続けていると、その方法が間違っていたとしてもそれが正しいのだと勘違いをして、どんどんそのやり方に固執してしまうようになる。

熟成はしても、悪い熟成をしてしまうというのです。 彼らの場合、さる名プロデューサーから厳しく指導を受けることで、その悪い熟成を回避できたと対談では話しています。

小山龍介著「STUDY HACKS!」より引用

自己流、自分流を続けているとゆくゆくは行き詰まる...こういった考え方も固定観念にしか過ぎないのかも知れませんが、自分流でありつつも、常に視野は広げて、色んな意見を聞けるように、取り入れるように「良い熟成に」していきたいところですね。

今まで、当サイト(ブログ)でも、他のサイトでもギターを選ぶ方法を理論上で述べているところは多い。

それは基礎的な知識(やや専門的な)を要することが多いので、少し調べて知ることがあっても、いざとなると(メモでもしない限り)忘れてしまうことが多い。

「それではもっと効率的な方法はないものだろうか?」

と、私も考えました。

私自身、ギターを弾き始めて20年以上経っても、新しいギターを購入する時は数時間、本数にして10本以上のものを試し弾きます。それは今後も変わらないと思いますが、そこでは何を比べているのでしょうか。

答えは簡単。

「音」です。

良いギターを買いたければ、(お店では)値段の高いギターから手にとっていきます。それが良い音を発するものであればラッキーです。そうすることで「音の比較対象」になるからです。

ギブソン、マーティン、フェンダーのビンテージやシグネイチャーモデル等々...楽器店には名器がズラリと並んでいます。

そこで、初心者の方ほど尻ごみをしてしまいます。もったいない。

店員さんにもよりますが、中には「弾いてみますか?」と、高級ギターの試し弾きを勧めてくれる店員さんもいます。そういう時は思い切って弾いてみましょう。

そういったチャンスを繰り返すことによって、「本当に良い音を知ること」ができます。これが一番重要です。

いつまでも遠慮して、安いギターの音ばかりに慣れてしまうと、本当に良い音がわからなくなってしまい、「高いお金を払ったのに、ハズレギターを買ってしまった」と(後で気付き)後悔することがあります。それを避けるために「良い音を知っておく」のです。

音を知っておけば、(ブランドで買いたいと言う気持ちもわかりますが)良いギターと出合う確率が高くなります。

私の体験談になりますが、楽器店でギターを選んでいる時のお話ですが、(他のものをたくさん弾いた後に数を絞って)ギブソンの名器と言われたものと、タカミネのギターを比べ弾いたことがありました。ブランドからすればギブソンを選びますが、私は音で選び、タカミネの方を購入しました。

生音は甲乙つけがたいものでしたが、プラグイン(アンプにつなげて)音が良かったというのがタカミネを選んだ大きな要因にもなりました。

もちろん、ネックを握った感じのフィーリングや弾きやすさも大事。保障付きであれば、細かい部分に神経質にならずに、まずは「音」を知り、比べてみましょう。

ギターの、弦(コード)を押さえる部分を指板(音階を決める部分はフレット)といいますが、ギターによってはかすかに弧を描いたようになっています。

テキストですと、とてもわかづらいですが、1弦(細い弦)~6弦(太い弦)にかけてヘッド、もしくはボディー側から眺めてみましょう(断面図をみるような感じで)ほんのわずかに歪曲していることがわかると思います。

それを「指板のR(アール)」といいます。

クラシックギターなどのように、まったくフラット(平ら)のものもありますが、エレキギターなどはたいていかすかに歪曲しています。この角度を数値で示しているケースが多いですが、数値だけですと(選ぶのに)とてもわかりづらいですよね。

ですので、各メーカーのギターの特長を把握しておくことが大切です(楽器店などで情報を聞いたり、試し弾きさせてもらったりして)。

また、場合によっては「R」というとネック側(指板の裏側の部分)を示すこともあるかと思いますが、これは「ギターを握った感じ」つまりフィーリングが如実に感じられる部分なのでとても大切です。

このフィーリング次第で上達の良し悪しが決まるので、ネック(指板)の各フレット(ローコード~ハイコード)をすべて触れてみて、試し弾きの時にコードやフレーズの感覚をつかんでみましょう。

フィーリングと音色・・・この2点がギター選びの最重要点になりますので。

ギターのメンテナンスやケアが何故必要なのか・・・

よりよい状態、よりよい音質で奏で続けるためなのですが、それ以外にも理由があります。

「ネックの反りなどの弊害を防ぐ」

ギターには常に数十キロのストレスがかかっています。6本の弦があれだけピーンと張られているのですから、その辺りは想像がつきますよね。

そうなってくると、次第にヘッド側とブリッジ側が引き合う状態になります。

このように、弦が引き合う側にネックが曲がることを「順反り」といいます。

逆に、乾燥やその他の理由で(ネックのストレスの反動など)反対側に反ることを「逆反り」といいます。

これらの現象は、ギターを弾いていく上で一番気をつけたいことです。

常にギターを弾いている方であれば、そのままの状態でも(直射日光や高温多湿を避けて)支障はないと言われていますが、たまにしか弾かないという方は、弦はゆるめて保管しておきましょう。

また、メンテナンスのプロのお話によると、クロスなどで乾燥剤を包んでギターと一緒にケースに保存する方法を提唱する方もいらっしゃいます(キチンとケアしたうえでのことです)。

あまり神経質になる必要はありませんが、メンテナンスキットなどを利用して適度にケアをすることで防ぐこともできます。


CUSTOMTRY ギターメンテナンス3点セット CC3P

~指板にレモンオイルでケアしてますか?~

ギターの弦を張り替える時...ネックや指板(フレット含む)、行っていますか。

ボディに付着した汚れやホコリは(目立つので)気になるものですが、意外と指板のケアはないがしろにして(見逃して)しまいがちです。

ギターの弾き心地を左右するのは、何と言ってもやっぱり「指板」であり「ネック」です。

弦を押さえる感覚が演奏・テクニックに影響するのですから、その部分のケアに関しては多少神経を配るくらいの方がちょうどいいです。

そこで必要なのがレモンオイル。何度か当ブログ(ホームページ)でもご紹介してきましたが、ネックや指板のメンテナンス(ケア)に適したのがレモンオイルです。

基本的にギター専用クロスに湿布してから、ネックや指板の汚れをぬぐうように拭いていくのですが、汚れがひどい場合は、まずティッシュ(レモンオイルを湿布して)で大まかな汚れを取り除いてください。

その後にギタークロスで仕上げるようにケア...するといつまでもベストの状態をキープすることができます。

現在、ネット(アマゾンなど)では割引価格で市販されているので、お得情報などもチェックしてみましょう(送料無料のところを狙いましょう)


FERNANDES NATURAL LEMON OIL(レモンオイル)

yahooオークションを始め、インターネット上では中古の楽器の売買が日常的に行われています。

中古である分、そしてインターネットで手にとって試せない分、トラブルも少なくありませんが、だからこそ数多くの注意点が必要になってきます。

ご覧になっている皆様はどのような点に気をつけていらっしゃるでしょうか。

まず目が行ってしまうのが「商品画像」です。良心的な出品者であれば、あらゆる角度から数多くの画像を掲載しています。そういった点にも注目して頂きたいと思います。見た目(傷の有無・使用感の度合い)は選ぶ上でかなり重要になってきますので。

▽また、ギターの詳細に関しての記述も細かければ細かいほど良いです。

◎弦高(通常は12フレット計測で~ミリという表示が一般的)。

◎ネックの反り具合(逆反り、順反りの有無。いずれにしてもない方が良い)

◎ギターメーカー、商品の詳細や年代など。

◎どの程度メンテナンスをしてあるか、新品の弦に張り替えてあるか否か。

◎良心的な出品者は、音源のサンプルなども掲載してあるのでチェックしてみましょう。

◎発送はどのように梱包してくれるのかも、もれなくチェック。

オークションでの購入に際して、神経質な方や新品具合にこだわるかたは避けておいた方が良いと思います。実際、送付されて開けてみると、期待よりは若干劣るのが普通ですので。

基本的に、オークションでは「ノークレーム・ノーリターン(苦情、返品なし)」というのが前提であるケースがほとんどですので、私個人としてはあまりお薦めはしませんが、「この楽器がこの価格で買えるの!?」というような掘り出し物も中にはあります。そういう時にはダメ元で購入...そういう使い方や心境は大いに理解できます(失敗してもしょうがないと思ってであれば)

実際、知人のミュージシャンの方が一般価格の10分の1の価格でビンテージを手に入れた...ということもありますので。

ある程度知識をつけて購入する...それがオークションでの買い物の楽しみ方なのかもしれません。

ギターを弾き始め、習い始めたのはいいのだけれど、思ったように上達しない...そういう悩み、意外と多いんです。

練習方法にもよるのでしょうけど、上達しないというのは、その人の力量だけが原因ではありません。

では、チェックするべき部分をお話していきます。簡単です。ひとつだけですから。

弾いているギター、弦が押さえづらくないですか?指が動くんだけど、弦が硬過ぎて...と感じることはないですか?

上記の部分を確認しながらギターを弾いてみてください。すると...答えは歴然。

「問題はギターにある」ということも少なくないのです。

▽大まかにいうと、二つに分かれるのですが、

◎弦が合わない(硬い)

◎弦高が合わない(高い)

という原因がもっとも多いです(弦高とは弦と指板の幅のこと)。

弦が合わない場合は、楽器店の店員さんに相談して柔らかい弦などに付け替えるという方法もあります。(ギターがある程度弾けるようになっても、弦選びには苦労するものです)

弦高が合わない場合は、弦高調整をしてくれる楽器店やリペアセンターなどに問い合わせてみてはいかがでしょう。

通常、買ってきたばかりのギターの弦高は、プロなどが使っている弦高の倍くらいの幅があったりします。

2mm~2.5mmが一般的な高さと言われてるのですが(12フレットで測ります)、買ったばかりのギターでは5mm以上あるものも多く見かけます。これでは難しいコードやフレーズがスムースに弾けるわけないですよね。

「中々弾けない」と悩む前に、ギターのチェックを忘れずに。

以前にも、演奏のコピー(カバー)についてお話ししました。

今回は、もう少し深い部分についてお話していきます。「短期間に上達したい!」という方にとっては参考になる考え方かと思いますので、ご覧ください。

既成の楽曲(すでにプロのアーティストなどがリリースしている曲)をコピーするということは、初心者の方にとっては大変難しいことです。

しかし、ある程度楽器が弾ける(もしくは歌える)ようになると、簡単にできるようになってきます。

そして、レパートリーが増えることに大きな喜びを得るようになって来ます。それが楽器や歌の醍醐味ですので、ここまでのステップを楽しむことも大いに良いことだと思いますし、お勧めします。

それではここからは「私はプロ志向である」という方のためのお話...。

コピーをするということと、オリジナルを作って歌う(もしくは演奏する)ということに大きな開きがあることにお気づきでしょうか。

例えば、最近youtube動画でも人気のギタリスト、押尾コータローさんのカバー(コピー)曲。

押尾さんの楽曲の譜面も出回っているので、真似をすることは比較的簡単です(もちろん初心者~中級者の方には難しい領域です)

ただ、上達目的のためにするのであれば、同時進行で「オリジナル楽曲を作ってみること」「オリジナルギターアレンジをしてみること」を推奨します。

優れた楽曲をコピー(カバー)することは表現力アップに良いことですが、それだけですと「生み出す力」が不足してしまいます。つまり「行き詰まり」を感じるようになるのです。

楽曲を作っていると、(もしくは)ギターアレンジを考えていると、様々なアイデアや演奏パターンが出てきます...そこが大事な部分なのです。その作業工程に上達する近道が隠されています。

他の言い方をすると...

何かを作っていると、または練習をしていると、ミスが起こります。偶然のフレーズも飛び出します。その部分が大事なのです。そこにテクニック上達の方法が含まれているのです。

コピーやカバーをするにおいても、「ただマネる」のではなく「オリジナリティを添えて演奏する」という風にすると、もっと楽しくなります。

例えば、ものまねタレントのコロッケさんが独自のものまねを確立し、オリジナルの世界を持っているように。

ギターで言えば、「~の音だ」ってわかるというのも、大きな武器になりますよね。

プロ、アマチュア問わず、自らの演奏や歌唱をyoutubeへ投稿している人は多い。

今では、インターネットという「新しい自己表現の場」としてyoutubeは確立されていると言っても過言ではない。

むしろ、デビューを目標としている人にとっては、レコード会社や音楽事務所に(自らの楽曲を)送付するよりは、(手掛かりを得るための)確実な手段として考えている傾向にもあるようです。

一方、楽曲のコピーについてはyoutube内でも論議を醸し出しております。

お気に入りのアーティストのお気に入りの楽曲を検索したいのに、他の(アマチュアの)人によるカバー(コピー)にしかたどり着かない...そういうケースが急増してきたからです。

コピーする側も、「たくさんの人に聴いてほしい」と思うあまり、アーティスト名と楽曲名だけをタイトルにする傾向が多くなり、こういった問題は益々大きくなっているとも言えます。

海外での書き込みでも「no more cover ! (カバー曲はうんざりです!)」というコメントも多々見かけます。

youtube内に限らず、インターネットでの使い方・捉え方・考え方は千差万別ですので、画一的に「これが正しい」というものはありませんが、今後何らかの解決策が必要になってくるかも知れませんね。

また、「将来プロになりたい」という方は、カバー(コピー)を早めに卒業してオリジナル曲を作ることをお勧めします。

そうすることで、製作する習慣が身に付き、考え方や発想がクリエイティブになっていくからです。

模倣(ものまね)はどこまでいってもものまねです。オリジナルに勝てることなど、まずありません。パフォーマー、クリエイターを目指すのであれば「オリジナルであること」にこだわりたいものですね。

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