よく「ギターの練習を1日休むと、その技術を取り戻すのに3日かかる」と言われています(日数は諸説あり)。
ギターに限らず、楽器全般はすべてそう言われています。その理由は、「楽器で使う筋肉の動きは、日常で代用されることはありえない」というところにあります。
ギターは特に、指の動きの組み合わせで成り立っています。また、日常ではありえないほど素早く動かすこともあります。
ある医師によると、「優れたギタリストの指の神経は通常の数倍通っている」といいます。
それほど、独特の指の動きをすることにより、その部分が進化していく...ということになるのです。
わかりやすく例えると、エクササイズ(運動)に置き換えて考えてみてはいかがでしょう。筋肉を使っていないと、急に運動をすると筋肉痛を起こしますよね。それと同じです。
初めてギターを手にした時、複雑なコードを押さえようと練習をした後は、筋肉痛に似た軽い痛みを覚えることもありますよね。
様々な分野の専門家が言うように、筋肉や頭脳、人間のありとあらゆる機能は使えば使うほど進化します。ですが同じような動きばかりになってしまうと、進化の速度は低下します。
新しいコードにチャレンジしたり、新しい技術や新しい曲に取り組むと、無意識のうちに(指の筋肉が)新しい動きを身につけていくので気付かぬうちに進化していきます。
逆に休んでしまうと(想像以上に)退化してしまう...ということなのです。