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「のどじまん ザ!ワールド~2012秋~」

この番組を見て、歌番組で久々に涙しましたし、感動しました。

そんな中、私の中で素朴な疑問が生じました。

「アマチュアである彼らが、何故こんなにも上手いのだろう(上手く聴こえるのだろう)」と...。

もちろん、日本のプロ歌手が登場する歌番組もいいですが、今回の「のどじまん~」は新鮮さを感じたのです。

外国の方が日本語の歌に挑戦するということもあってか、彼らはすごく素直な歌い方をします。クセがないのです。

しかも、腹式呼吸で自然な発声をしているし、プロ顔負け...大げさに言うと、ニューヨークのアポロシアターのアマチュアナイト(コンテストでは最高峰)を見ているかのような...。

一方、慣れもあってか、日本人である私たちはとかく"コブシ"が回ってしまったりしますよね^^;「上手く歌おう」とすると、どこかに力が入ってしまったりするものです。

また、プロ・アマ問わず、「心地よい周波数」というものがあるんだと、再認識しました。

同じ音でも、(人によって)周波数は異なります。また、厳密にいうと何分の一、何十分の一くらいの確率で本来の音とは外れてしまうこともあります。

そこで、「いかに(聴いている人にとって)心地よい音や表現ができるのか!?」が課題になってきます。

彼らの歌を通して、「歌も演奏も、クセはその人のパーソナリティー(個性)ではある」と思うと同時に、「いかに素直に楽曲と向き合うかが大切」であることも学びました。

今回、ちょっと評論ぽくなりましたが、今回のこの番組は、私に限らず、色々考えさせられた、感じた人は多いのではないでしょうか。

昨年の3.11以降、チャリティーソングがテレビをはじめ、あちこちで見られるようになりました。それがきっかけで気付いたことがあるので、今回はそれをお話していきたいと思います。皆さんにとって何らかの参考にされば幸いです。

タレントさん、歌手、役者さんなどが小節ごとに歌う「チャリティーソング」。数多くの人たちが東北(日本)復興のために心をこめて歌うシーン...心を打たれるものがあります。

一方、「歌う」ということに焦点を当ててみてみると、大きな差があることに気付きます。

歌手の方は、全身から声(音)が出ているのに対し、役者さんやタレントさんは口から声が出ている感じがしたのです(もちろん傾向的なもので、すべてがそうであるというのではありません)

専門家によると、声というのは全身の100以上の筋肉が一斉に動き出すことで出されるものなのだそうです。決して口先だけの動きだけではないそうです。でもそれは、正しい動きがなされればのこと。

また、テレビのある実験では、声楽家の方は全身から波動(音)が出ているのに対し、素人の方は、口の周りだけかすかな波動があるという結果に。

何を言いたいかというと、「全身で歌おう」という意識を持つことの大切さ、イメージです。

おへその少し下にある「丹田」というツボ。ここに意識を持ってくると、大きく力強い声が出しやすいです。昔から「腹から声を出せ」という抽象的な指導は、正しくは「丹田に意識を持って声を出せ」という意味なのでしょう。

前述にある役者さんにおいても、ミュージカルや舞台を中心に活躍している役者さんの声の出し方は明らかに群を抜いています。それもまた全身からの波動を感じます。

歌を歌う、それも上手に歌う...まずは「キチンと全身で声を出す」というところから始まるということを、ここでは述べたかったのです。

今回は、長々とお付き合いくださり、ありがとうございます。

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