音楽、楽器、テクニック、知識を学んでいく上で、独学だとどうしても偏ってしまう傾向にあります。
いわゆる「自己流」というもの。
アマチュアで、もしくは趣味で「○○(曲名)だけ弾ければいい」 とか、
「○○(アーティスト名)の曲が弾ければいい」というだけの方ならそれでも良いのですが、
「プロになりたい」 とか、 「テクニックを常に向上させていきたい」という方にとっては、自己流を続けると後々大きな壁を作ってしまうことになります。
「○○(アーティスト名)に憧れて、プロになろうと思った」という方は特に、そのアーティストの楽曲のカバーを学ぶことから入ってしまうので、オリジナルを作っても、その「憧れのアーティストっぽい曲」になってしまいがちになります。
つまり、「憧れのアーティストの曲のメロディやコード進行、歌い方、演奏法が似てきてしまう」ということも往々にしてあるのです。
そこで、複数のアーティストの楽曲に挑戦してみるとか、ジャンルのことなる楽曲を学んでみるという「視野を広げる作業」も大切になって来ます。
もちろん、あらかじめ最初は基本的な知識やテクニックも習得しておくことも必要です(基本コード(コード進行パターン含む)や指の使い方、音階など)。
▼一流アーティストでも自己流は危険!?
ある雑誌で、奥田民生とスピッツが対談していたのですが、そこで「悪い熟成」という話が出てきました。
バンドで自己流を続けていると、その方法が間違っていたとしてもそれが正しいのだと勘違いをして、どんどんそのやり方に固執してしまうようになる。
熟成はしても、悪い熟成をしてしまうというのです。 彼らの場合、さる名プロデューサーから厳しく指導を受けることで、その悪い熟成を回避できたと対談では話しています。
(小山龍介著「STUDY HACKS!」より引用)
自己流、自分流を続けているとゆくゆくは行き詰まる...こういった考え方も固定観念にしか過ぎないのかも知れませんが、自分流でありつつも、常に視野は広げて、色んな意見を聞けるように、取り入れるように「良い熟成に」していきたいところですね。