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N-B: 2011年5月アーカイブ

NHKのテレビ番組"The songwriters(ザ・ソングラーターズ)"という、佐野元春さんが進行役のものが放映されています。

そこで曽我部恵一さんの回の時に、『会場内のお客さんの書いた詞に曽我部さんが曲をつけていく』というコーナーがありました。

ほんの1分(多くても2分かからない)程度で、曽我部さんは曲をつけていく...聴いていると『これはそのまま曲にしても多くの人に支持されるのではないか?』というくらいの完成度が高さを感じました。

この手法"詞先(詞が先に作られるケース)"なのですが、言葉をその人の中に取り込むことによって、メロディーが生まれ出ていく...

そしてそのメロディーは時として言葉の印象まで変えてしまうくらいの力を持つ...詞を書いたお客さんが『こんな風になるんだ!?』と驚き半分、感動半分で語っていました。

言葉のイメージは人によって異なります。そしてちょっと視野を変えると異なったイメージのものを作り上げることができます。

悲しい詞でもそうでない感じに聴こえ...たり、楽しい詞でも淡々として...いたり。。。とても不思議なものです。

曽我部恵一さん...深いアーティストですヨ。

曽我部恵一~PINK~



ギターのチューニング...これが出来るようになり、コードストロークやフレーズ、アドリブやアルペジオが弾けるようになると...。

慣れれば慣れるほど、無意識のうちに軽視しがちになってしまうのがチューニングなのです。

部屋にいて、もしくはスタジオに入って、ケースから(スタンドから)ギターを取り出す...すぐに演奏する...そんなことも私は多々ありました。

しかし、弾いているうちに気づくのです『あれ?音がおかしいな?』と。

ギターは弦を張り替えたばかりの時は特に音が変わりがちです。コードを弾いている時は気づきやすいのですが(不協和音=心地悪い音:が出るため)、フレーズ演奏の時は気づかない時があります。

ですので、演奏の前や演奏の最中(出来る時)は必ずチューニングをチェックしてみましょう。

特に、クラシックギター(ガットギター)は弦を張り替えて時間が経っても、音が狂い(変わり)やすいですから。

そのために、必要に応じて様々なチューニング機材・ツールを用意しておくとよいでしょう。



Rachelle Ferrell(ラシェル・フェレル)...アメリカの友人から紹介してもらい、youtubeで視聴してみた...ぶっ飛びました(おっと失礼w)

ジャズシンガーとして有名な彼女は、大学でも音楽を教えているのだそうだ(今でもそうなのだろうか?)

日本にもたくさん優秀なアーティスト・シンガーはいるが、彼女の演奏は群を抜いている...もちろん視点を世界に置き換えても、奇跡といっていいパフォーマンスだ。

こういった文化・芸術は好き嫌いが(個人差)あるので、何とも形容し難い部分もあるが、ともあれ下記に添付したyoutube動画は一見の価値はある。

優れたものを聴く...それが自らの感性を高めてくれる...改めて実感した秀逸なものである。





~譜面が書けなくても、曲や歌は作れる~

今や、『譜面を書かなければ曲は書けない』と思っている人は少ない。

楽器を始める際に、"タブ譜"というものが登場しはじめたことから、"コードで曲のイメージを書く(コード譜)"という方法や、携帯電話の録音(録画)機能を使ってメロディーを記憶させる人も多い。

そこで、今回は"譜面を書かなくてもできる曲作り"をテーマにお話を進めていきます。

生活の中で、ふとメロディーが浮かぶ瞬間って多いものです。それがすでにリリースされている歌手のものであったりすることもありますが、時として"オリジナル(自作)"であることも。

その際に形にすることで、一つの曲が出来上がります。

鼻歌(ハミング)をイメージできた。

携帯のムービー機能(録画機能)などで録音しておく。

(ギターが弾ける人は)コード譜にイメージを書き起こしていく。

歌詞をつけることで、次第に歌として形になっていく。

と順で作り上げることができます(例)。

『CDを作成したい』という方は、デジタル・マルチトラック・レコーダー (MTR)に録音して、その後に"バウンス→ミックスダウン(音をまとめ上げること)"という作業をすることにより可能になります。

~ドリカム・久保田利伸の曲作りのコツとは~

以前(と言っても'90年代になりますが)久保田利伸さんと、ドリカムの2組が音楽番組で一緒に出演されていた動画を発見しましたのでアップします。

この動画では『曲作りのコツ(ポイント)』に関して、2組が言及しています。

久保田さん『作ろうと思わないこと』、『自分が好きな曲のかっこよさを残しながら、何か作れないかな?というイメージで作る』。

ドリカム(美和さん)『突然(頭の中に)曲がやってくる』、『(夜中でも浮かんだら)暗闇の中でノートに書きだす』。

というのが印象的でした、とはいえアーティストは〆切りに追われることも少なくない。なので『作ろう!』と思って作ることも多々あるようです。





日本で唯一"世界ナンバーワン(ビルボード誌1位)"に輝いた名曲"上を向いて歩こう(Sukiyaki)"

現在でも、海外で多くのアーティストがカバーしています。

今回は、アコースティックギターの名手(一部では"アコギではナンバーワン"と言われている)の、

"Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)"の演奏をアップ致します。

ベースラインを上手に活用した"チェット・アトキンス奏法"で、名曲をあますことなくアコースティックギターで仕上げております。

Youtube内でも、この奏法を真似たアマチュアギタリストも多いので、よく見かけることがあります。

下記のアルバムに収録されている演奏です。




ライブやYoutubeの動画での演奏のアップ...Playerにとって"コメントをもらう"ということは大変重要な意味を持ちます。

日常でも演奏終了時などに『良かったよ!』とか『いい演奏だったね』と言って頂けるのは大変ありがたいこと...しかし、そこで"勝って兜の緒を締める気持ち"でいたいものです。

かえって『ここをもうちょっとこうした方が...』という意見の方が重要な意味を持つものです。

メジャーリーグのイチロー選手は『(年間)200本すごいね!』って言われるより『200本しか打てなかったの?』って言われる方が嬉しいと(インタビューで)話しておりました。

また、『応援されるよりも、ブーイングされた方が嬉しい』とも。

一流Playerならではの領域ですけど、客観的に自分のPlayを見つめ、上達へつなげる感性は持ち続けたいものですね。

こういった角度でギター上達を試みるのも面白い。


松本孝弘さんと、布袋寅泰さん...以前、このお二人の対談が行われたことがありました。

日本を代表するギタリストでもあるお二人の会話、それはそれぞれの音楽・ギターのルーツであったり、曲作りのポイントであったり、歌を歌うことの難しさであったり...音楽の哲学を学ぶことができます。

Youtube動画でも、憧れのギタリストのPlayを観ることも大事ですが、このようにインタビューや対談で展開されている会話の内容は、私たちにとって大きな財産となることが多いし、ギターの上達のきっかけになることも多い。

雑誌などに掲載されているインタビュー記事もそうですが、彼らの楽曲と合わせて、注目していきたい内容部分でもありますね。

この動画では、松本孝弘さんの『音楽ってリタイアがないと思うんだよね』という言葉が印象的でした。



先日、ある一流ピアニストの演奏会へ行ってきました。そこで演奏を聴きながら、ふと気付いたことや学んだことを箇条書きで(パンフレットの余白に)書きつづってみました。

私にとっての気づきや備忘録のような記述...閲覧下さった皆様にとっても、有用であればと願います。

本年2011年は、"ピアノの魔術師"F・Liszt(フランツ・リスト)の生誕200年になる(1811年10月22日生まれ)

クラシック曲(組曲など)では30分を優に超えるものも少なくない。ゆえにピアニストの普段の練習時間が(一日につき)7,8時間は珍しくないというのもうなずける。

音色を聴いていると、その中から情景が思い浮かぶことが多い。そういう状況を生みだすことが一流の演奏なのだろう。

ジャンルは関係なく『一流の演奏、一流のメロディー』に触れることが、心の滋養となり、優れた感性を養う(実感する)。

ピアノ一台(クラシックギターなどでも)オーケストラのような臨場感を創り出すことは可能だ(現にこの二つの楽器はそう言われている)。

演奏者の姿や手元を注視するだけではなく、時には目を閉じ、耳を傾け(心を傾け)聴き入ることで、より一層味わい深いものとなる。

作られた曲の背景(エピソード・歴史)を演奏家は熟知していることが多い。それゆえに抑揚があり、表情豊かな演奏が可能となる。

行為の意味~青春前期のきみたちにという詩集がある。

震災直後、CMがすべて自粛された際にACジャパンのCMが流されつづけた...そこで多くの人が『あ、いい言葉だな...』と心動かされた詩が掲載された本である。

『確かに《こころ》はだれにも見えない けれど《こころづかい》は見えるのだ』

と始まり、

『それは 人に対する積極的な行為だから 同じように胸の中の《思い》は見えない けれど《思いやり》はだれにでも見える それも人に対する積極的な行為なのだから』

と、この詩はもう少し続いていくことになるのだ...。

この作品以外にも、もっと心を動かされる詩が多数掲載されている。

良い言葉、前向きな言葉は、音読(朗読)することで力を与えてくれる。ゆえに黙読より"声を出して"読んだ方がいい。

前向きな文章を読むことの有用性...これはヴェルテン法といって、心理学的にも有効とされている方法だからだ。

社会の中ではネガティブな要素が多い。それゆえエネルギーを消費されてしまうことも少なくない。

だからこそ、心の栄養・心のガソリンを補給するために、こういった良書は必要ですね。

宮澤章二著:行為の意味~青春前期のきみたちに

『譜面が読めるようになりたい/書けるようになりたい』

これは音楽が好きな人、音楽を志す人なら誰でも願うことであり、『英語が話せるようになりたい』という"憧れ"と似た要素ですね。

譜面(楽譜)の場合、英語が話せるようになるよりも数段早く身につくものです。

何故なら、

基本的な譜面であれば、音符/休符の記号と音階を知っていれば、読める(書ける)ようになるからです。

もちろん、まずは"ト音記号・ヘ音記号"は知っておくべきですね(音の位置を示す記号ですので)。それとリズム(4拍子など)拍子記号も、もちろん必須です。

その辺は『読めばすぐ覚える』ことでもありますので、あまり苦労はしないと思います。

やはり問題は"音の長さ:音符/休符記号"かと...


譜面の読み方、書き方のコツとしては、"書き写してみる"ことです。

この方法に取り組むポイントとしては『知っているメロディー』であることが重要です。

知っているメロディーを口ずさみながら譜面を写し書いていく...すると『どの音符(休符)がどの程度の長さなのか?』が徐々にわかるようになってくるのです。これは音階という部分でも同様ですね。

ですので、いきなり"難しい曲"から入らずに、童謡などで音符の少ない"簡単な曲"を書き写してみることをオススメします。

CD付 ひと目でわかる かんたん楽譜の読み方

残響音(ざんきょうおん)とは『音を鳴らして(音が鳴って)からどのくらい残るか』を意味するものです。

これは、演奏する際に一番気になる要素です。一番大切な要素と言っていいでしょう。

例えば、小さなライブハウスで、リハーサルの際に(誰も楽器を鳴らしていない状態で)両手で『パンッ!』と手を鳴らしてみましょう。

どのくらい音が場内に響くでしょうか...それによって(ライブの)音作りは決まってきます。


《本番を想定した音作りを》

リハーサルの際には、客席には誰もいません。それゆえに、残響音は比較的大きいものになるでしょう。

しかし、本番にはお客さんが一杯...そうなると、音作り(マスターボリューム:全体的な音量)を含め、変わっていきます。

人がたくさん(会場内に)入ると、音が吸われてしまうゆえに起る"残響音(&音量)不足"となるのです。

そしてまた"野外で行う場合"という状況もあるでしょう。

屋内と異なって、野外は音作りが難しいものです。壁の様な"音が跳ね返る対象物"がないからです。

だからと言って『音を大きくするだけを考えればいいか?』といえば答えは『ノー』です。

客席から聴いて『心地よい音♪』というものを想定しなくてはなりません。もちろん音を大きくしすぎて『音がバリバリ割れてしまう』というのは良くないですよね。

そのためにミキサー(音質を調整する機材)を使用するのですが、本番さながらのリハーサルをすることで、良い状態は作れます。

こちらは(自宅)録音用のシンプルミキサー。


『音楽にジャンルや壁は存在しない』 それを感じさせるエピソード...

先日NHKの番組で、KREVA(クレバ)さんというアーティストがゲスト出演しておりました。

彼はHIPHOPなどのジャンルでの活躍で知られるMCであり、トラックメーカーとしても有名。

その番組中のインタビューの中でこんな質問がありました...

司会者:『今までで一番印象に残った映画は?』

KREVA:『となりのトトロです』(意外!)

更に...

KREVA:『久石譲さんによるサウンドトラックが良いですよね』 なるほど...。

彼のMCの技法は、他の(プロアマ問わず)多くのアーティストにも影響を与えるほどの才能に富んでいます。

私たちが興味をそそられるのは『どのようにしたら、そういった才能が開花されるのか!?』という部分でもあります。

優れたアーティストに多いのは"ジャンルをほとんど意識していない"ということ。可能性(限界)の壁など存在していないということです。

海外のアーティストなどにも(ロック系であっても)『バッハが好きだ』とか『ベートーベンをよく聴く』という話は珍しくない。 『これはいい!』と思った楽曲は、理屈に関係なく心(感性)に届いてくるものです。それを素直に受け入れる感受性(電波)を持ち合せていたいですね。

となりのトトロ サウンドトラック集


チューング...これはどんな楽器でも、またあらゆるmachineにおいても最重要素。

しかも音色の世界では、ちょっとチューニングが異なっただけでも、印象がかなり変わります。

そこで、最近感じたエピソードをご紹介します。

私の住んでいる街の中心部にある、ソウルミュージックを中心に流してくれるBarへ時々足を運ぶのですが、そこでふと感じたことです。

そこでは'60~'70年代にリリースされたレコードも多数揃えているので、リクエストをして流してもらうのですが、楽器のチューニングの違いに気づくことが多いのです。

特にドラムの音...最近のもの('90~'00年代)に比べると、昔の楽曲はチューニングが若干低めです。それゆえ、どの楽曲を耳にしても、落ち着いて聴けます。

やがて家路につき、自室で最近リリースされたCDを流していると...やっぱりチューニングのトーンが(昔に比べ)高いことを再認識するのです。

ドラムのチューニングは他の楽器に比べてかなり難しい。アーティストによっては、ライブのリハーサルの際にスネアやキックのチューニングだけで何時間も費やすことも珍しくありません。

また、演奏者によってかなりセンスが問われると言っていいでしょう。

youtubeで、あるアーティストのカバーアルバムの楽曲がアップされていたのですが、そのコメントを見てみると(予想通り)『ドラムが耳触りだ』というものが多数ありました。その

私も、そのコメント同様の感想を抱きました。理由は『ドラムのチューニングが高い』というのと、『他の楽器に比べ、音量が大きい(主張しすぎ)』だということです。国内でヒットを連発しているアーティストゆえに、『どうしてこのような形になってしまったのだろう?』という疑問符が残りました。

チューニング...一番基本的な部分だけに、成熟すればするほど一番忘れてはならない部分です。

チューニングに関する教則本はCD付きの方が良いです。


歌作り、曲作り...プロでもアマチュアでもこれほど苦しくて楽しい作業はない。

音楽にのめり込んでいくと、リリースの可否に関わらず、曲を書きたくなる(作りたくなる)衝動にかられることも少なくないですね。

さて、そこで今回は『歌の作り方』についてお話していきます。

よく見聞きする"詞先・曲先(しせん・きょくせん)"つまり、『歌詞が先か、メロディーが先か』...これはその人それぞれの感性次第です。

同じ人でも『曲が先行する時』と『詞が先行する時』があります。

また、ちょっとしたリズムから曲作りがスタートすることもあります。以上のことからわかるのは『形にとらわれない』ということです。

いずれにせよ、アーティストがインタビューなどで言及するのは、『作ろうと思ってホイホイできるものではない』ということ。

また更に面白い感覚にも言及しています。

『詞がメロディーを連れてくる』

『メロディーが言葉を連れてくる』

といった表現...これは"なるほど!"って思いますよね。

詞(言葉)を作り上げて眺めていると、それに適ったメロディーが浮かび上がってきます。

メロディーを作り上げて何度も聴きこんでいくと、それに適った言葉が伴ってきます。

更に、曲作りの環境・心理状態に関して、アーティストの浜田省吾さんがこのようにお話していたのを思い出します。

『人は満たされた状況の方が曲を作りやすい』

確か、このような意味合いのことを雑誌のインタビューでお話していた記憶があります。

その反面、漫画家や作家の方々のように『〆切りに追われてモノづくりをしていく』ということもあるでしょう。それで作れるというのは大きな才能だと思います。

もちろんアーティストも曲作りに〆切りを迫られる訳ですから、同様な状況に置かれることも多々ありますよね。

"自分の感受性が曲を紡ぎだし、言葉を紡ぎ出す"

例えアマチュアの方であっても、この醍醐味をもっともっと楽しんで頂きたいですね。

こちらも参考になります♪

上手いギターとは???

これはギタリストにとっては永遠の課題です。

テクニックを追求する場合、

『ライトハンド(タッピング)が弾けるようになりたい』

『速弾きができるようになりたい』

『スウィ―プ奏法やボリューム奏法ができるようになりたい』

といったような目標を立てて練習に励むことも多いでしょう。

しかし、その前には多くの基本練習が必要になってくる...指が動くようになるまでには単調なくらいの反復練習が必要だ。

そこで挫折する人も多い...それは基本練習の奥深さを知らないから(と、後になって気づくのだ)

ギターストローク(アップ&ダウン)は簡単なようで奥深い。上手いギタリストと下手なギタリストはそれだけで聞き分けることができる。

それゆえに、形だけでも弾けるようになったら、次は『歌うように(カンタービレ)弾く』という課題があるということになるのだ。

ギターが歌っているような音色になると、弾いている私たちも楽しい。そこに音楽の本当の楽しさがある。

何度も言うようですが、"ギターが歌ってる"というのはとても大切な要素なのだ。

一つずつステップアップしていくごとに学ぶ達成感と充実感、そして楽しさ...それが上達の秘訣なのだ。

音楽用語でカンタービレ(表記:cantabile)という言葉があります。

これは発想記号というもので"~のように"というような"表現方法"を意味したもの。

カンタービレの場合は『歌うように』という意味の発想記号ということになります。

この他にも発想記号は数多く、

カプリチョーソ(capriccioso)『気まぐれに』

ドルチェ(dolce)『柔和に、柔らかく』

エスプレッシーボ(espressivo)『表情豊かに』

等々、一般的に使用されているものでも30~40種類近くある。

このように、楽譜の読み方は、単に音符や休符、音階だけで成り立っているのではなく、その楽曲の表情やリズム速さなども専門用語で表記されていることがわかります。

知れば知るほど面白い楽譜の読み方...少しずつ学ぶことで奥深さを感じることができますね。

のだめカンタービレを通して音楽の深さを知る。

音楽用語的表現で『ギター(楽器)が歌っている』という言いまわしをする時がある。

"ギターが歌っている"

どういう状態を言うのか...

甲斐バンドの"安奈"という名曲がレコーディングされた際のエピソードで甲斐よしひろさんが、(レコーディングに参加した)浜田省吾さんのギターをそのように形容した。

『歌える人がギターを弾くと、ギターが歌っているんだよね』

その内容の動画を見ながら(理屈ではなく)感じてみてください。



音楽家と文学...古来からこの二つは、切っては切れない関係にある。

ベートーベンの"歓喜の歌"は、詩人シラーの"歓喜に寄せる"を元に作られたとされるエピソードは大変有名な話。

アメリカのロック界のボス、ブルース・スプリングスティーンのアルバム"ザ・ゴースト・オブ・トムジョード"は、スタインベックの"怒りの葡萄"をモチーフに作られたという。

日本の音楽界を見てみると、長渕剛は相田みつをを尊敬しているとしているし、浜田省吾はトルストイやサリンジャー、吉野弘などの作家(詩人)を好むという話をインタビュー上でしているし、宇多田ヒカルは自らのホームページで川端康成や夏目漱石、宮沢賢治の詩を好むと記している。

以上、ご紹介したものは、もちろんほんの一部にしかすぎない。

一流アーティストの作品の背景にあるもの...

『優れた作品に触れることで優れた感性が開花される』

そういうことをつくづく認識できるエピソードだ。

浜田省吾が愛してやまない詩人とは。


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